クラウドPBXの利点、オンプレPBXとクラウドPBXの違い

活用ノウハウ

クラウドPBXの概要と特徴

クラウドPBXとは、PBXの機能を持つインターネット上のサーバーなどで管理する電話回線サービス の一種です。インターネット上に構築されたPBXで管理するため、PBXの設置や配線が不要で、シームレスに電話サービスを利用することができます。
また、据え置き型の電話機だけでなく、スマートフォンやパソコンも電話機として利用することが可能です。スマートフォンやPCに専用アプリケーションをインストールすれば、ビジネスフォンの役割を果たすことができるため、短期間で利用開始 が可能です。内線通話や発着信も、インターネットがあればいつでもどこでも行うことができます。

オンプレPBXの概要と特徴

オンプレミス は日本語で「敷地内、施設内」という意味です。したがって、オンプレミス型PBXとは「オフィス内に設置されたPBX」のことです。PBXは企業内の電話交換機など 呼ばれ、オフィスの電話機に接続することで、外線・内線 通話や同時着信・発信を可能にします。
オンプレミス型PBXには、「電話回線(アナログ・ISDN)」「IPネットワーク(IP-PBX)」などの種類が存在します。

クラウドPBXのメリット

ここからはクラウドPBXのメリットについて解説していきます。

低コストで始めることができるクラウドPBX

クラウドPBXは、サービス事業者が提供する電話環境をサービスとして利用するため、PBXや関連機器を用意する必要がなく、数万円程度の低コストでサービスを開始することができます。月額料金は、使用する機能数やユーザー数に応じて決定されるため、文字通り “使った分だけ支払う “ことができます。そのため、事業の採算が取りやすく、スモールスタートが可能なので、設備投資を抑えることができます。

スムーズに導入することができるクラウドPBX

また、導入期間が短く、必要な時にスムーズに利用開始できるのもクラウドPBXの特徴です。一般的にオンプレミス型PBXの場合、要件定義、設計、構築、テスト、リリースといった工程を経て、数ヶ月の期間を必要とします。
一方、クラウドPBXは、ベンダーのヒアリング、現地調査、契約、設定などに1週間から1カ月程度で済むことから、オンプレミスPBXに比べればはるかに手間がかかりません。また、クラウドPBXはオンプレミスPBXに比べて、Webブラウザの管理画面から機能数やユーザー数を素早く変更できるため、ビジネスの状況に応じて柔軟に対応することができます。
例えば、レンタルオフィスで一時的にコールセンターを開設する場合や、事業拡大に伴い従業員を大量に雇用する場合、クラウドPBXであれば、ハードウェアを追加導入 することなく、従業員一人ひとりに内線番号を簡単に割り当てることができるでしょう。

使う場所を選ばないクラウドPBX

PBXがクラウド上にあるため、インターネットに接続できる環境であれば、どこにいても内線や外線などの電話機能を利用することができます。例えば、外出中の社員に電話を転送したり、社外から別の場所にいる社員に内線電話をかけたり、海外出張先でホテルのWiFiを使って本社と通信したりすることが可能です。
場所にとらわれないコミュニケーションの実現は、在宅勤務の推進にも効果的です。パンデミックで外出出来ない時など や出産、介護などで出勤が困難な場合でも、自宅からインターネットを通じて、会社にいるのと同じように電話をかけることができるでしょう。

まとめ

本記事では、「オンプレミス型PBX」と「クラウドPBX」について比較を行い、解説をしてきました。「オンプレミス型PBX」は、従来からの ビジネスフォンとして多くの企業で利用が広がっており、堅牢性やカスタマイズ性など、優れた点が多数ありますが、それに比例して導入時に高額な初期費用や保守費用が必要となることがあります。
「クラウドPBX」は、最先端の通信技術を用いて、低コストでの導入が可能となっており、現在では業務の効率化やコスト削減の手段として、注目を集めています。その上、在宅勤務など場所を問わないビジネススタイルにおいては、クラウドPBXが利用者のニーズにフィットすることが期待できるしょう。

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